ルネッサンス期末のクレマン・ジャヌカンは聖職者だったが本職では恵まれず、むしろフランスの世俗歌曲(シャンソン)の作曲家として、当時印刷楽譜が一般化したこともあって、広く名が知られていた。
ジャヌカンの作品は擬音語・擬態語がふんだんに盛り込まれているのが特徴で、代表作「鳥の歌」にも風刺的な歌詞とともに、クロウタドリ 、ワキアカツグミ 、ホシムクドリ 、ナイチンゲール 、カッコウ などヨーロッパでは親しみのある鳴声のきれいな鳥がいくつか歌い込まれていて、チチチ、ティピティピ、トゥルルルル、フルフルフルなど、これらの鳥の鳴きまねが使われている。