フレーム表示されない場合は、ここをクリックしてください。
臼井リコーダーアンサンブル
第24回 定期演奏会
8つの色とりどりなダンス
8. 食い違いポルカ
E. ヴェルディン
Eberhard Werdin (1911-1991)
Kreuz-und Querpolka
この曲名はヴェルディンがユーモアでつけた造語でしょう。
ドイツのバイエルン地方に接するオーストリア北部ミュール地方に Kreuzpolkaという民族舞曲があります。この地域は公用語にドイツ語が入っているので、ドイツ文化圏と言えるでしょう。男女ペアがサークルになって踊るまさしくイメージ通りのフォークダンスで、ステップの中で脚を交叉させる(英:cross = 独:Kreuz)のが特徴です。
それからドイツ語の慣用句で Kreuz und Querというのがあります。Querは「横」という意味ですが、この慣用句で「食い違い、矛盾、混乱」という意味になります。確かにこの曲は途中で3拍子になったり、メロディが変拍子ぎみの激しいシンコペーションで拍と食い違って進んだりします。KreuzpolkaにKreuz und Querを駄洒落で掛け合わせた作品なので、「食い違いポルカ」という日本語タイトルをつけてみました。